5月の母の日用に花屋さんの店頭に並ぶカーネーション。
春先に出回り、お日さまの光が大好きなカーネーションですかが、意外に夏の暑さには弱い植物です。
特に、店頭で売られているカーネーションは、花のボリュームを出すため、小さい鉢にぎっしりと植えてありますから、根っこがとても窮屈な状態になっています。
そのままの状態では、水の吸収が悪く、これから花を咲かせる蕾の花が咲かなくなってしまいます。
高温多湿に弱いカーネーションは、切り戻しと植え替えが必要です。
かく言う私も、実は、母の日のカーネーションは、夏に花が咲き終わったら枯れてしまうものかと思っていました・・・苦笑
カーネーションは1年草ではなく多年草で、正しく管理してあげれば毎年花を咲かせてくれるんです。
今回は、鉢植えのカーネーションの夏の管理方法、そして、切り戻しと植え替え方法を紹介します。
カーネーションの夏越しには切り戻しが重要
高温多湿に弱いカーネーションは、夏を越せないことが多いので、6月の切り戻しはとても重要です。
切り戻しとは、花が咲き終わった6月頃に、株元から10㎝ぐらいでバッサリとカットします。
切り戻しをすると、風通しが良くなり、夏の暑さや蒸れを防ぐことができます。
また、切り戻しをすれば、秋になってもう一度お花が咲いてくれる場合もあります。
カーネーションの夏の管理方法
夏の置き場所
日光が大好きなカーネーションですが、高温多湿に弱く30度を超すと生育が悪くなります。
気温が25℃を超すと花付きが悪くなり、夏場は花が咲きません。
夏の強すぎる日差しはよくないので、真夏は直射日光をさけて雨のかからない涼しい場所に置きます。
夏の水やり
カーネーションの水やりの基本は、表面の土が乾いたら、たっぷり与えます。
気温が高い夏は、特に水が乾きます。
朝に水をあげても、夕方にはカラカラに乾いていることがありますから、夕方に土が乾いていないかチェックしてあげてください。
肥料の与え方
真夏のカーネーションは、暑さで生育が弱くなるので肥料は与えません。
カーネーションの植え替え方法

植替え時期の基本は秋
鉢植えのカーネーションは、どのタイミングで植え替えたら良いのか?
根が鉢の中に回って、新しい茎が伸びなくなったら、植え替えが必要な時期です。
鉢土に水がしみこみにくくなった時も、植え替えを考える時期になります。
根詰まりすると、つぼみが開花しませんし、下葉が枯れる原因になるので、一回り大きな鉢に植え替えをします。
カーネーションの花が咲き終わるのは6月半ばですから、花が終わって涼しくなる秋が適期です。
植え替えは、9月中旬から11月初旬くらいまで。
植え替えの基本秋ですが、花が咲き終わった6月頃に植え替えをしてもよいです。
ただし、6月は梅雨時期で、湿気が多くて根腐れを起こしやすい時期なので、初めての植え替えは、気候の良い秋にするのが無難です。
6月に植え替えをするのなら、切り戻しと同時に行います。
切り戻しといっしょに、6月に植え替えを行った時は、秋の植え替えは必要ありません。
カーネーションの植え替え方法
■植え替えに必要な物
一回り大きな鉢
鉢底ネット、
培養土(自作する時は、赤玉土6:腐葉土3を混ぜたもの)赤玉土
1.鉢から株を取り出し、根に付いた土をほぐす
2.新しく植え替える鉢底の穴をネットでふさぐ
3.赤玉土を2㎝ほどの高さに入れる
4.カーネーションの苗を鉢の真ん中に入れ、苗が鉢の高さより高くならないように培養土を入れて高さを調整する
5.苗と鉢の隙間に培養土を入れる
6.鉢の縁から下2~3㎝のところまで土を入れる
7.根元にたっぷり水を与える
鉢底から水が出てくるまで与えますが、鉢皿にたまった水は捨てます
植え替え後は風通しの良い戸外へ置きましょう!
カーネーションの夏の管理と植え替え方法 まとめ
カーネーションの育て方の第1ポイントは夏の管理。
高温多湿に弱いカーネーションには6月の切り戻しがとても重要です。
花が終わったら切り戻して、風通しを良くし、夏の暑さや蒸れを防いであげましょう。
そして、一回り大きな鉢に植え替えを行い、根詰まりを防ぎます。
植え替えの基本は秋です。
または、切り戻しをする6月頃に同時に植え替えをする方法もあります。
カーネーション高温多湿に弱いので、夏越えが難しい花ですが、育て方のコツを掴めば秋にも花を楽しむことができます。
上手に育てて長く楽しみたいですね。
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