11月になると街中に美しいクリスマスツリーが飾られ、見ているだけでウキウキと楽しくなります。
クリスマスツリーの飾りつけをしながら、ふと「クリスマスツリーの飾りって意味があるのかな?毎年、楽しく眺めているけどよく知らなかったなぁ…」と思ったので調べてみました。
今回は、クリスマスツリーの飾りの名前と意味について紹介します。
オーナメントの名前と意味は?
クリスマスツリーの飾りは、オーナメントを呼ばれますが、オーナメントの名前と意味を紹介します。
星(トップスター)
クリスマスツリーの一番上に飾られる星は、キリストが生まれたことを知らせた星、ベツレヘムの星を表します。
その他にも、オーナメントとして、様々な星が飾られます。
玉(クーゲル)
クリスマスツリーに飾られているきれいな色の玉は、クーゲルです。ドイツ語で「球」の意味。クーゲルはもともと、「リンゴ」でしたが、玉に変化。クーゲルの色にも意味があります。赤はキリストの血、白は純潔、緑は永遠、金・銀は高貴さを表しています。
天使(エンジェル)
神の使いである天使。イギリスでは、星の代わりにクリスマスツリーの一番上に飾ります。
紅白の杖(キャンディーケーン)
赤と白のしまになっている杖。羊飼いが羊を導く杖の事ですが、困っている人に手を差し延べ導きなさいという意味も込められているようです。
ヒイラギ(クリスマス・ホーリー)
魔除け。ヒイラギの赤い実ととげのある葉は、キリストが被ったいばらの冠とキリストが流した血を表していると言われています。
ベル
キリストの誕生を知らせたベル。
イルミネーション
昔は、本物のろうそくに火をともしていたそうですが、現代は電飾を使っています。世を照らす光の意味で、キリストを指しています。
リボン
お互いに愛情を持ち、永遠の絆で結ばれますようにという願いが込められているそうです。
雪 又は 雪だるま
冬の象徴。
ジンジャークッキー(ジンジャーブレッドマン)
クリスマスは、冬至のころ豊作や健康を願うお祭りだったものが、キリスト生誕と結びつき始まったと言われています。
ジンジャーやシナモンなどの香辛料は、魔除けの意味があります。ジンジャークッキーが人の形なのは、16世紀、当時流行していたペストの予防に生姜を食べることを推奨したイギリス国王ヘンリー8世と関係があるようです。お腹の出ていたヘンリー8世を模して作られたと言われています。
サンタクロースと靴下、トナカイ、そり
クリスマスといえば、サンタクロースとトナカイ。そして、そり。
サンタクロースのモデルは、キリスト教の司教である聖ニコラスと言われています。靴下を飾る理由は、聖ニコラスが、クリスマスイブに、ある家の煙突から投げ入れたコインが暖炉に干された靴下に入ったことが由来と言われています。

クリスマスの飾りは、冬を象徴するもの、永遠の意味を表すもの、キリストの誕生やキリストを表すものなど、それぞれに意味があることが分かりますね。
ローマ帝国では、太陽を神とする信仰が行われていました。秋から冬にかけて短くなる日照時間が冬至の日を境に長くなります。それを太陽の復活としてお祝いしていました。その冬至のお祭りが、キリストの誕生日としてお祝いされるようになります。冬至の祭りでは、冬になっても葉が落ちない常緑樹は「永遠の生命」の象徴として崇められていたため、クリスマスにもモミの木などの常緑樹を飾るようになりました。
クリスマスの飾りについてのまとめ
1.星
2.クーゲル
3.天使
4.キャンディーケーン、
5.ヒイラギ
6.ベル
7.イルミネーション
8.リボン
9.雪(雪だるま)
10.ジンジャークッキー(ジンジャーブレッドマン)
11.サンタクロースと靴下、トナカイ、そり
飾りには、それぞれ、キリスト生誕や冬に関連した意味があります。
クリスマスツリーに良く使われるモミやスギなどの常緑樹は、常緑信仰による永遠の生命の象徴。クリスマスは、キリストの誕生を祝うお祭りと冬至のお祭りが融合したものなのですね。
今年のクリスマスは、飾りの名前や、飾りに込められた意味を子供たちに伝えながら、クリスマスの準備をしようと思います。
